コメを通じ笑顔届ける 沖縄食糧 中村徹社長【琉球新報デジタルPR特別企画】


コメを通じ笑顔届ける 沖縄食糧 中村徹社長【琉球新報デジタルPR特別企画】
この記事を書いた人 琉球新報社

【プロフィール】
 なかむら・とおる 1962年10月21日生まれ、浦添市仲西出身。入社は90年。前職はシステムエンジニア。企画総務部長、専務などを経て2018年4月に社長就任。趣味はゴルフとドライブ。

—2023年を振り返って。

 商品やサービスへ高い評価をいただいた年でした。日本雑穀アワード2023で「国産健康十穀米」が3年連続金賞で殿堂入りし、「国産健康七穀玄米」が2年連続金賞を受賞しました。県民の健康を支える企業として引き続き研究を続けてまいります。

 また、発売2年目の「mycucuru(米くくる)」の泡洗顔 さっぱりが第9回ジャパンメイド・ビューティアワード審査員賞を受賞しました。女性社員5人の開発チームの努力が結実し、食卓から美容へお米の可能性が広がります。

 さらにグループ会社の沖食商事では第42回沖縄県トラックドライバー・コンテストで2人が優勝しました。誇りと同時にこれからも安心・安全・ふっくら笑顔のために精進していきます。

 コロナの影響が薄らぎ業務用米は回復基調ですが、コメ農家は、生産コストの高騰や気候変動の影響によりコメ作りに大変苦労しております。適正価格で仕入れることとご飯をたくさん食べていただくことで生産者支援につなげようと、家庭用米の10%増量や、提携店舗で大盛り・おかわり無料キャンペーンなどを実施しました。消費者の生活支援としても喜んでいただいており今後も実施したいと考えています。

—子どもたちの支援に熱心です。

 九州・沖縄の米卸4社で「1㎏×5円(ご縁)プロジェクト〜子どもたちの笑顔のために〜」を始めました。販売重量1キログラムにつき5円をよりよい社会の実現や食育推進に取り組む団体へ寄付させていただきます。沖縄トヨタグループとともに、従業員がエコドライブで貯めたポイントをおこめ券などに交換し寄付する取り組み「スマイルライスプロジェクト」は2年目です。今、沖縄の子どもの30%が貧困と言われており、多くの子どもたちにお腹いっぱいご飯を食べて勉強や遊びを思いっきりやってもらいたい。宮古・八重山の中学3年生に「合格応援米」を寄贈しているのも教育支援の一環です。

 沖縄の子どもたちに素晴らしい自然を残したいと、4年ぶりに異業種交流会「スーパーネットクラブ」で清掃活動もしました。活動後のバーベキューを楽しみに家族で参加される会員もいて、楽しく無理せず継続が大事だと思っています。助けを必要とする子どもたちへの支援や環境保全も、多くの県民・企業が一緒に行動すれば実現すると期待しています。

—24年の展望をお聞かせください。

 物流コストは上がっていますが、コスト維持を目標に努めています。具体的には県外の産地から最短で効率よく輸送する仕組みや、原料だけでなく他の農産物も同時に運ぶ手段も検討しております。沖食グループは沖縄食糧を中核に沖食商事、沖食スイハン、南西沖食、沖食ライスサービスの5社が生産・流通・販売などを総合的に行っており、グループの機構改革を通して組織力の強化を考えています。数年後に新工場を完成予定ですので、オートメーション化も含めて生産効率を高めていきます。それらによる利益を社員にも消費者の皆さまにも還元していきたいと思っています。