開局65周年 使命新たに 沖縄テレビ放送 船越龍二社長【琉球新報デジタルPR特別企画】


開局65周年 使命新たに 沖縄テレビ放送 船越龍二社長【琉球新報デジタルPR特別企画】
この記事を書いた人 琉球新報社

【プロフィール】
 ふなこし・りゅうじ 1959年生まれ、那覇市出身。82年沖縄テレビ放送制作部入社。2009年報道制作局長、11年取締役、17年常務取締役を経て、21年より現職。

—2023年を振り返って。

 「県民の生命、暮らしを守ること」が私たちに課せられた使命です。不安定な世界情勢や国内の動き、生活に密着した台風6号被害などを総力を挙げて取材し、県民の暮らしを守るための報道に力を入れてきました。沖縄を取り巻く安全保障環境が大きな転換点を迎えており、ニュース企画「大国の狭間で」を継続します。熾烈な地上戦を経験した沖縄のメディアとして、非戦の誓いを継承することは大きな使命の一つと考えています。

 番組関連では、有機フッ素化合物PFAS問題に取り組む方々を追ったドキュメンタリー「水どぅ宝」が、放送批評懇談会による「ギャラクシー賞」の優秀賞をいただきました。「OKINAWA SONG BOOK」も同賞の奨励賞に選ばれました。

 若い世代の女性をターゲットに旬な情報を発信する「KUKURU」、エンターテインメント界のスタートラインに立った子どもたちの成長過程を追う「アクターズ Tune!」など新たな番組もスタートさせました。ホラードラマ番組とお化け屋敷を連動した「沖縄ホラープロジェクト」も初の試みとして開催し、2万5千人超の来場がありました。

 視聴率に関しては、23年度上半期(4〜9月)は個人視聴率が、全日(6〜24時)、ゴールデン(19〜22時)、プライム(19〜23時)の全ての時間帯でトップを獲得しました。

 コロナが5類感染症に移行して「那覇ハーリー」を復活できました。イベントでは「きかんしゃトーマス」、「東京大衆歌謡楽団」、「MINIATURE LIFE展2」など、幅広い年齢層に楽しんでいただけたと思います。

—新しい取り組みは。

 復興が進む首里城の今に焦点を当てて、工事の進捗(しんちょく)、支援の輪などを県内外にお伝えする番組を1月9日から放送開始予定です。「首里城ふたたび」と題し、ナレーターに仲間由紀恵さんを予定しております。イベント関連では、切り絵の展覧会「柴田あゆみ かみがみの森」を浦添市美術館で開催します。今年も人々の知的好奇心を刺激し、心を潤す質の高いイベントを計画していきます。

—開局65周年の節目の年です。

 開局65周年のキャッチコピーは「『すき』がみつかる OTV」です。入社1年目の社員が発案し、さまざまな「すき」を見つけてほしいとの願いが込められています。ロゴマーク作成は、県内でデザイン科のある専門学校の皆さまにご協力いただきました。未来を担う若い人たちが作り上げたロゴなどを65周年のさまざまな広報展開に活用し、沖縄テレビの新たな一面をアピールしていきます。

—24年の抱負をお聞かせください。

 皆さまのご愛顧を賜り、これまで65年、ニュースや各種番組、イベントをお届けしてきました。さらに新たな気持ちで事業へ取り組みます。メディアが多様化する中、放送業界は大きな変化に直面していますが、報道機関としての責務を再確認し、地域に密着した信頼できる地元放送局として、今後も沖縄の発展に貢献していきます。