儀礼がつなぐ絆大事に サンレー 佐久間康弘社長【琉球新報デジタルPR特別企画】


儀礼がつなぐ絆大事に サンレー 佐久間康弘社長【琉球新報デジタルPR特別企画】
この記事を書いた人 琉球新報社

【プロフィール】
 さくま・やすひろ 1969年生まれ、福岡県出身。東京大学法学部卒。第一勧業銀行(現・みずほ銀行)を経て、96年サンレーに入社。2020年から代表取締役社長。趣味は古本(漫画)収集と城巡り。

―2023年を振り返って。

 就任して4年目を終え、公私ともに大過なく過ごすことができ、安堵しております。結婚式場のマリエールオークパイン那覇、葬祭会館の紫雲閣9店舗を展開し、サンレー(沖縄)の設立から50年で結婚式2万組超、葬儀は7万件を超えるお手伝いをしてきました。コロナが5類感染症に移行したこともあり冠婚部門の売り上げは前年比180%、葬祭部門も増収増益です。コロナ禍から続く火葬場不足を受け、これまで豊崎紫雲閣のみだった安置室内のご遺体冷蔵施設を中央紫雲閣にも整備しました。また、那覇北紫雲閣では安置室増設とご遺族のためのシャワー室の改装を実施しました。

 葬祭会館からコミュニティーホールへの進化を目指し、地域の皆さまが集う「隣人あつまれフェスティバル&館内見学会」では、地元小中学校の吹奏楽やエイサー等を取り上げ19回実施したほか、業界団体プロジェクトの一環の「冠婚葬祭子ども教室」も復活しました。つながる安心・有縁社会の継承として「趣味に基づく好縁」に注目しており、グラウンドゴルフ大会やオール沖縄囲碁団体戦といった多世代交流のイベントは盛況でした。

 お客さまの多様なニーズに応えるべく、「つつしみ・うやまい・おもいやり」の心を養う茶道を新入社員研修に取り入れています。また、1級葬祭ディレクター、上級グリーフケア士、終活コーディネーター、お客様対応専門員などの養成にも力を入れ、信頼度向上に努めています。

—社会貢献に熱心です。

 2002年に始めた沖縄県社会福祉協議会への寄付は通算22回・1123万円になります。また、養護施設や里親家庭の児童への十三祝い、成人式の晴れ着無償提供と記念撮影は、弊社ならではの支援だと自負しております。互助会の会員さま宅へ定期訪問やPR活動を実施している実績から、弊社の営業所や施設を展開している地域を中心に「地域見守り隊」に参画しており、見守りやお声かけによる人と人とのつながりをつくることで必要な支援につながればと願っています。

—24年の抱負をお聞かせください。

 コロナを経て、「入籍だけ・火葬だけ」という考えが急速に広がっていることに非常に寂しさを感じ、人と人との関係性や絆が希薄になっていくのではと危惧しています。同時に私たち冠婚葬祭業の存在意義が問われていると受け止めており、ご縁のある方が多く集う沖縄の伝統を継承し「人生にとって何が大切か」という本質を日々の業務でご提案していくことに尽きるとも思っています。ウェルビーイングには人々が願う「幸せ・健康・心の豊かさ・つながり・絆」がすべて含まれており、業界団体としても目指すべき姿にウェルビーイングとハートフル・ソサエティ(心ゆたかな社会)を挙げています。「冠婚葬祭産業からウェルビーイング推進産業への昇華」を通して「おめでとう」や「ありがとう」の声が行き交う社会の実現と、沖縄の明るい未来づくり、より多くの方が幸せを感じることができる、心ゆたかな地域社会の実現に尽力してまいります。