沖縄県教育委員会は教員不足となり手不足解消のため、2023年度中に教員免許取得予定の大学生らに臨時免許を与え、公立小中学校で非常勤講師として任用することを11日までに決めた。
ホームページで応募を呼びかけている。大学生を臨時任用するのは県内では初めて。県教委はこれまで、説明会や研修を開いて人材の掘り起こしを図ってきたが、不足解消とはならず、大学生も人材活用しなければならないほど問題は深刻化している。
担当する業務は現行の非常勤講師と変わらない。テストの実施や評価も担う。取得予定以外の校種や教科を担当することもある。
応募条件は(1)原則週2~3日、各日4時間程度の勤務が可能(2)学業に支障がない(3)すでに教育実習を終えていること。申し込みは今月末まで。書類選考と面接がある。
県教委は「教員志望者が段階的に現場経験を積むことは、なり手不足の解消につながるはずだ。一人でも多くの人に応募してほしい」と話した。申請方法などはホームページで確認できる。
(嘉数陽)
深く知る
先生が足りない 沖縄・教員不足問題
沖縄県内の学校現場で教員不足が深刻化している。学級担任を置けなくなった学校では、年度途中に複数クラスを再編したところもある。突然のクラス替えとなって戸惑う子ど …