教職員の働く環境の厳しさを多くの人に知ってもらい、働き方改革を進める機運を高めようと、県教職員組合(沖教組)と県高等学校障害児学校教職員組合(高教組)は11日、那覇市の県民広場で街頭宣伝と署名活動を行った。両組合が街頭で働き方の改善を訴えたのは初めて。
両組合の役員や退職教員など約20人が参加した。沖教組によると、教員の働き方改善を訴えるために全国各地でも各県の教職員組合が街頭宣伝を行っているという。
参加者はリレートーク式で「教員不足の実態は深刻。このままでは学校が持たない」「子どもたちの教育環境をより良くするために力を貸して」と訴えた。街頭では教員の働き方改革実現に向けた署名への協力を呼びかけ、60人分が集まった。足を止めて聞き入ったり、参加者に声を掛けたりする人もいた。
沖教組中央執行委員長の木本邦広さんは「市民の話を聞くことは大切だと感じた。理解してくれる人を一人でも多く増やしたい」と話した。今後、本島の各地区や離島でも街頭活動を行う予定。(高橋夏帆)