「野球しようぜ」―。メジャーリーガーでロサンゼルスドジャースの大谷翔平選手から全国にある2万の小学校に当てて贈られた6万個のグラブが、沖縄県内の学校にも続々と届き始めていている。各校には右利き用2個、左利き用1個のセットが贈られ、大谷選手の手紙も添えられる。グラブが「次の世代に夢を与え、勇気づけるためのシンボルとなることを望んでいます。それは、野球こそが、私が充実した人生を送る機会を与えてくれたスポーツだからです」とし、「野球しようぜ」と結ばれている。
「たくさん遊びたい」渡名喜小中学校
米大リーグで活躍している大谷翔平選手からのグラブが12月27日、渡名喜村に届いた。渡名喜小中学校で1月9日、三つのグラブが披露され、子どもたちは大喜びした。10日は子どもたちがグラブを手にはめピッチャーのまねをしていた。
小学5年生の男子児童は「大谷選手のグラブが届いてとてもうれしい。たくさん遊びたい」と笑顔で話した。同村の子どもたちは人数が少ないため野球を経験したことはほとんどないが、甲子園やワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に熱くなる野球好きな島民が多い。
グラブは同小中学校内で展示されており、児童生徒以外でも見ることができる。島民もぜひ大谷選手のグラブを手に取ってほしい。
(清水久乃通信員)
「一緒に野球したい」渡嘉敷・阿波連小
「大谷翔平選手グローブありがとうございます。一緒に野球がしたいです。ぜひ、阿波連小に来てください」。米メジャーリーグ、ロサンゼルスドジャースの大谷選手から贈られたグラブ三つを手に、感謝の喜びで記念写真に納まったのは渡嘉敷村立阿波連小学校の全児童と教職員だ。10日、渡嘉敷村教育委員会(金城満教育長)に届き、金城教育長が阿波連小学校と渡嘉敷小学校に届けた。
両校の子どもたちは、届いたグラブと大谷選手のサイン入り写真に「すごい!まさか!かっこいい~」と大歓声を上げて喜んだ。
阿波連小5年の児童は「チームが変わっても自分の力を発揮してください」と大谷選手にお礼のエールを送った。
(米田英明通信員)