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名護・大宮小で公開授業 6年生がグループ学習、講演も


名護・大宮小で公開授業 6年生がグループ学習、講演も 公開授業でグループ内で発表する児童=名護市立大宮小
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 名護市立大宮小(比嘉悟校長)でこのほど、6年生の公開授業が開かれた。6年1組担任でNIE(教育に新聞を)アドバイザーの宮城英誉教諭は、新聞などを活用した社会科の授業を実施。校外から80人の教諭らが集まった。教育学者の佐藤学東京大名誉教授による特別講演もあった。
 授業は体育館で行われ、児童37人がグループを作り、日本と近隣諸国に関する新聞記事を読んで日本の国際社会との関わりついて考え、話し合った。気になった記事を選び、琉球新報のデータベース「キジサガス」や外務省のホームページなどで調べ、記事について調べたことなどをグループ内で発表し合った。
 ある児童は日本と朝鮮半島の関係について調べ、戦前日本が植民地化したことや朝鮮戦争によって南北に分断されたこと、Kポップ、北朝鮮による拉致問題などを説明した。他の児童は米軍基地問題について調べ、普天間飛行場や航空機事故について発表した。
 宮城教諭は「授業で新聞を活用することで社会に関心を持ち、友人たちと会話できるようになる」と成果を話した。
 特別講演では佐藤名誉教授が学力向上には子どもたちが学び合い、教員が専門家として学び、成長し合うことなどが重要とした。グループ学習の効果を上げるためのポイントも説明し「グループの人数は最大4人にし、全体での発表は少なくし、聞き合い、学び合いにすることが大事だ」と強調した。 (金城実倫)