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月2回「NIEタイム」も 県推進協が23年度報告会


月2回「NIEタイム」も 県推進協が23年度報告会 NIEの取り組みと成果などをオンラインで発表する名護市立久辺小の野崎美沙教諭=12日(ズーム画面より)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県NIE(教育に新聞を)推進協議会(仲村守和会長)は12日、2023年度のNIE実践報告会をオンラインで開催した。日本新聞協会指定のNIE実践校4校(名護市立久辺小、浦添市立牧港小、名護市立大宮小、県立辺土名高)が1年間のNIE活動の取り組みを振り返り、実践校の教諭やNIEアドバイザーら14人が参加した。
 久辺小の野崎美沙教諭は月に2回、朝の時間に「NIEタイム」を設け、低学年は担任教諭による新聞記事の読み聞かせ、中・高学年には興味の持った記事を切り抜きして感想を書く取り組みなどを紹介した。野崎教諭は「新聞を読み、感想を書くことで、新聞への抵抗感が薄れた。読み手を意識した作文が書けるようになった」と成果を述べた。
 牧港小の宮城和人教諭はNIEとICT(情報通信技術)を活用した授業の実践などを紹介。新聞記事を学習支援アプリ「ロイロノート」に貼り付け、児童同士で共有した。職員室にNIEコーナーを新たに設置するなど、学校全体で新聞に触れられるよう取り組んだ。
 大宮小の宮城英誉(ひでたか)教諭は気になった記事を選び、記事の要点をまとめて発表する「NIEフリートーク」や、児童だけでなく保護者や職員を巻き込みながらNIEの日常化を目指した実践を報告した。
 辺土名高の宮城通就(みちなり)教諭は県内紙と県外紙を見比べるなど、情報リテラシーを育む授業などを実践。「NIEが生徒たちの読解力、批判的思考力、現実世界への理解を深めるために有効だ」と述べた。
 (金城実倫)