【神奈川】今秋に予定している沖縄研修旅行の選択制体験学習活動で「首里城復元工事見学」を追加したスーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)の横浜市立横浜サイエンスフロンティア(SF)高校はこのほど、2年生を対象に事前学習講演会を同校で開催した。
講師は、本土と沖縄の交流史を扱った作品制作で調査・取材を続ける映画監督の喜屋武靖さん(61)が務めた。現地で撮影・取材した首里城の城郭や、復元工事で見学できる「素屋根」の中の宮大工の仕事ぶり、琉球王国時代の技術など首里城にまつわる科学技術を紹介した。
喜屋武さんは「平成の首里城復元後に見つかった史料、写真などを最新技術で解析することでより細かい部分の彫刻や色などが明らかになって、より精密に復元される」と指摘。首里城正殿が最新技術と伝統技術で復元されていく過程を間近で見学できる楽しさ、醍醐味(だいごみ)を伝えた。
同校は今秋、沖縄各地を訪れ、OIST(沖縄科学技術大学院大学)では生徒が研究発表などをする予定だ。
(山川夏子首都圏通信員)