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ヌチシヌジガマで平和学習 うるまと東京の中学生合同で


ヌチシヌジガマで平和学習 うるまと東京の中学生合同で 鍾乳洞の成り立ちや戦時中の住民避難など、うるま市職員から説明を受ける中学生ら=7月31日、うるま市石川のヌチシヌジガマ
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 【うるま】うるま市と、市と交流のある東京都文京区の中学生が7月31日、市石川嘉手苅にあるヌチシヌジガマで合同平和学習を行った。文京区から20人、うるま市から20人が参加した。

 中学生はグループに分かれてガマを見学した。市職員や文化歴史ガイドから、数万年をかけて形成された鍾乳石の成り立ちや、貴重な自然の宝庫であることなど説明を受けた。沖縄戦時に住民約300人が避難し、死者が出なかったことを知ると、中学生らは驚いていた。

 文京区の中学生は、事前にオンライン講座や調査でうるま市の歴史や自然を調べて、今回の学習に臨んだ。鍾乳洞について調べた区立茗台(みょうだい)中学校2年の小林寛太さん(14)は「映画のシーンのような美しさにびっくりした。でも戦時中には避難所だったのを思うと、複雑な気持ちになった」と感想を述べた。

 中学生らは体験を通して友好関係を築くことを目的に、合同でフィールドワークを実施した。勝連城跡や糸満市の県平和祈念資料館も訪れた。

(玉城文)