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沖縄の魅力芸能で 基地問題を演劇で 全国中文祭(山口県)


沖縄の魅力芸能で 基地問題を演劇で 全国中文祭(山口県) 米軍基地問題をテーマにした演劇「フェンスに吹く風」を披露する安岡中の生徒ら(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 外間 愛也

 全国中学校文化連盟などは22、23の両日、第24回全国中学校総合文化祭を山口県下関市で開いた。大会テーマは「おいでませ!文化が結ぶ数多(あまた)の光~新世代の息吹よ 集まれ山口」。沖縄県内からは舞台発表の部に3団体が出場し、郷土芸能や創作舞踊、演劇を披露した。展示発表の部では書道、絵画にそれぞれ10点を出品した。

平和への願いや未来への希望を込めた歌と踊りを披露する読谷、古堅、嘉手納、桑江の合同チーム(県中学校文化連盟提供)

 読谷、古堅、嘉手納、桑江の合同チームは伝統芸能に着想を得た創作舞踊「泰期~かりゆしの出船」を上演した。歌と踊りの中に平和への願いや未来への希望を込めた。読谷中3年の松田小梅さんは「先輩と作り上げた舞台を全国で披露でき、いい経験になった。うれしく思う」と喜びを語った。

八重山地域の稲作の行程を歌と踊りで表現する石垣中郷土芸能部の部員ら=22日、山口県下関市(県中学校文化連盟提供)

 石垣は八重山地域の稲作の工程を歌と踊りで表現した演目「弥勒世(みるくゆー)」を披露した。郷土芸能部の西銘彩菜部長、箕底穂華副部長、村山舞桜副部長(いずれも3年)は「演技中、みんな笑顔で歌や踊りを披露していてとても良かった。後輩たちも伝統を受け継ぎ、八重山の魅力を多くの人に伝えてほしい」と思いを語った。

 安岡は米軍基地問題をテーマにした演劇「フェンスに吹く風」を公演した。団長を務めた3年の川瀬れいさんは「自分たちが伝えたいことを全国に伝えられてうれしい。役になりきって説得力のある演技になっていたと思う」と自信につながった様子だった。

 (外間愛也)