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8月死去の知念保さん「しのぶ会」 ブルースシンガー・栄町「ボトルネック」店主 音楽仲間ら歌い悼む


8月死去の知念保さん「しのぶ会」 ブルースシンガー・栄町「ボトルネック」店主 音楽仲間ら歌い悼む 演奏する知念保さん=2009年
この記事を書いた人 Avatar photo 嶋野 雅明

 那覇・栄町市場を拠点に活動していたブルースシンガーの知念保さんが今年8月、病気のため亡くなった。55歳。知念さんが店主をしていた栄町市場の居酒屋「ボトルネック」で10月8日、音楽仲間やファン、店の常連客らが「たもつの会」を開き、故人をしのんだ。

 同市場で居酒屋「生活の柄」を営むロックグループ「マルチーズロック」の糸満盛仁(もりと)さんが呼びかけた。会では、もりとさんらミュージシャン、家族がギターや三線などを交えて歌い、故人にささげた。

「たもつの会」で演奏する音楽仲間ら=8日、那覇市・栄町の居酒屋「ボトルネック」

 親交の深かったエッセイストの宮里千里さんは「昼間だけの普通の市場だった栄町が、夜も動かして広がるきっかけを作った店が『ボトルネック』。市場のみんなで音楽CDをつくった。おばぁラッパーズもこの店でレコーディングした」と思い出を語り、涙を浮かべた。最後に、知念さんの代表曲「一号線」を皆で歌った。

 「ボトルネック」は今後、金、土曜日に営業を続ける予定。

演奏する知念保さん=2009年