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「沖縄のこと伝えたい」風男塾に県出身の凰紫丈源 加入後初アルバムをPR


「沖縄のこと伝えたい」風男塾に県出身の凰紫丈源 加入後初アルバムをPR 糸満市出身の風男塾メンバー、凰紫丈源=11月24日、那覇市泉崎の琉球新報社(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 田中 芳

 男装ユニット「風男塾(ふだんじゅく)」のメンバーで糸満市出身の凰紫丈源(こうしじょうげん)が10月に発売したアルバム「ONE FU ALL,ALL FU ONE」をPRした。新譜は凰紫がメンバーに加入して初参加したアルバム。新体制となったメンバー7人で収録し、新曲5曲を含む計11曲を収める。リード楽曲の「ガンバーレ!」(はなわ作詞作曲)について凰紫は「『風男塾』の活動理念である『人を元気にする』を全面に表現した楽曲だ」と力を込める。

 「ONE FU ALL,ALL FU ONE」のジャケット

 アルバムについて凰紫は「今までの『風男塾』になかった楽曲のテイストの曲もあり、新たに挑戦した楽曲もたくさんある。いろんな目線から『風男塾』を知ってもらっていたい」と語る。

 学生の頃はバスケットボールに打ち込んだ。もともと芸能活動はしていなかったが、琉球舞踊の指導をしている祖母や、いとこでモデルの棚原里帆の存在を通して、芸能活動は身近に感じていたという。

 上京後、オーディションを受け、2022年5月にメンバーに加入した。学生の頃から「風男塾」の楽曲を愛聴しており、歌やパフォーマンスに勇気づけられていたという。メンバー加入が決まった時は「本当にうれしくて、自分でもめちゃくちゃびっくりした」と振り返る。

 9月、東京のLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で開催された風男塾15周年ファイナル公演で元メンバーたちと一緒にステージ立ったことが印象に残っているという。「バトンを受け取って、ここから頑張らなきゃという再スタートを切れた。そして、地元沖縄で『風男塾』のパフォーマンスを見てもらうことができて、ぐっときている」と語る。

 凰紫は「16年目はいろんな分野で生かせるものを見つけながら、もっともっと大きくなりたい」と目標を語る。「沖縄は今の俺を作ってくれてる場所。今度は俺が恩返しできるように、沖縄のことも伝えていきたい」と笑顔で話した。

 (田中芳)

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 凰紫丈源(こうし・じょうげん) 4月18日、糸満市生まれ。男装ユニット「風男塾」のメンバーで、担当カラーは紫色。身長171センチ。特技は空手、バスケットボール。X(旧ツイッター)のアカウント名は@michael_jorgen7