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パーシャクラブ、30年「あり続けたのはファンのおかげ」 にぎやかに祝う 桜坂劇場 沖縄


パーシャクラブ、30年「あり続けたのはファンのおかげ」 にぎやかに祝う 桜坂劇場 沖縄 息の合った演奏を聴かせるパーシャクラブの新良幸人(手前)と津波古慈乃=16日、那覇市の桜坂劇場
この記事を書いた人 Avatar photo 田中 芳

 八重山の唄者・新良幸人率いるパーシャクラブの結成30周年を記念した特別ライブが16日、那覇市の桜坂劇場で開かれた。デビュー初期の楽曲や代表曲など計20曲を披露した。30周年を祝い、新良は活動を支えてきたファンに感謝した。

 今年9月の東京公演に次いで周年を記念した特別ライブで、沖縄単独は7年ぶり。「Katsuren Castle」「固み節」などを披露し、観客と乾杯して祝った。上地正昭(コーラス・ギター)は「パーシャクラブが30周年。ビルを揺るがすくらいの『おめでとう』が欲しい」とリクエストし、ファンから「30周年おめでとう!」と声援が沸いた。

 「花染手拭」など、初期の作品を披露。観客も一緒に歌詞を口ずさむ様子に新良幸人(ボーカル、三線)は感激した様子を見せた。ライブ当日に56歳の誕生日を迎えた新良に向けて誕生日ソングを観客と一緒に歌った。

 6月に発売したアルバム「Parsha cluB EISA SELECTION」収録の「クーダーカー~仲順流り」などのエイサー曲も披露した。MCで新良は「30年もよく続けてこられた」と活動を振り返り、「パーシャクラブがあり続けたのはファンのおかげ。見続けてきてくれた」と感謝し、祝いの思いも込めて、「鷲ぬ鳥」をじっくりと聴かせた。

 終盤には「海の彼方」「五穀豊穣」など代表曲を続けて披露し、圧倒的な演奏と歌、トークでファンを楽しませた。パーシャクラブの30周年と新良の誕生日を祝うケーキも贈られ、会場のファンと一緒に記念撮影もあり、にぎやかに周年を祝った。

 (田中芳)