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生きることの喜び歌う Shifoと山崎、デュオ結成


生きることの喜び歌う Shifoと山崎、デュオ結成 FUMISHIFONEの山崎ふみこ(左)とShifo(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 シンガー・ソングライターのShifo(シフォ)とビブラフォン奏者の山崎ふみこがデュオ「FUMISHIFONE(フミシフォン)」を結成し、7月にアルバム「小さな願い」(ベガ・ミュージックエンタテインメント)を発売した。Shifoの優しい歌声と山崎の温かなビブラフォンで、生きることの喜びを歌った一枚だ。

 Shifoは元落語家で歌手のクーペと「クーペ&Shifo」のユニットを組み、東京と沖縄を行き来し、伊江島などを中心に精力的に音楽活動をしていた。クーペは2020年に死去した。

 Shifoは近年パーキンソン病を患い、昨年12月に引退を考えていたと言う。そんな時、高校と大学の同期で共に演奏活動をしていた、山崎から届いたメロディーが背中を押した。「自然と歌詞が降りて来た」とShifo。その際に生まれた、ビブラフォンの音とShifoの声から始まる楽曲「命の花」からアルバム制作が始まった。

アルバム「小さな願い」

 タイトル曲でもある「小さな願い」は沖縄の海や環境について歌った。クーペが残した歌詞を元にした。Shifoは「沖縄の自然や人の温かさに心を打たれて、そこで感じたものを出したかった。沖縄の人も思っている気持ちを素直に出した」と語った。Shifoが不調時に作詞したと言う「心の人」は、疲れたら休んでと伝える。

 「世界中の人たちを包み込めるような優しいアルバムにしたくて作った」と山崎。Shifoは「活動を続けていきたい。沖縄にも広がっていけたら」と話した。11月には沖縄でのライブも予定している。アルバムは3850円(税込み)。

 (田吹遥子)