【東京】やんばるにある教会を改装した架空の民宿が舞台の人情喜劇「民宿チャーチの熱い夜22」がこのほど、東京都目黒区のウッディシアター中目黒で上演された。笑って泣ける舞台に仕立てられ、連日多くの観客を動員した。
1998年の初演以降シリーズ化され、2020~22年には沖縄でも公演された。旬の沖縄ネタも盛り込まれる演出を楽しみに毎年駆けつける常連客も多い。
監督・脚本・主演を務める渡辺熱(あつし)さんは沖縄の新聞や資料などを読み込み、現地でのフィールドワークも欠かさない。劇中では三線を弾き、ウチナーグチも使いこなす。
沖縄戦に触れるストーリーを組み込みつつも、渡辺さんは「ウチナーンチュの人柄、食や芸能といった沖縄の文化も取り入れ、シリアスになりすぎず気軽に見ていただけるよう工夫している」と話す。さらに「ぜひまた沖縄公演をやりたい」と、今後への意気込みも語った。
(玉城久美子首都圏通信員)