全6本成功、底力みせた重量挙げの屋良一郎


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成年男子109キロ級 187キロを差し、ジャーク2位を決めた屋良一郎=3日、茨城県の高萩市文化会館

 【茨城国体取材班】第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体2019」第6日は3日、茨城県内各地で行われ、重量挙げは成年男子109キロ級の屋良一郎(南部工高―沖縄国際大出、県ウエイトリフティング協会)が3位に入賞した。屋良はジャークで2位だった。

 5月の全日本選手権102キロ級王者の屋良一郎(南部工高―沖縄国際大出、県協会)が109キロ級に出場し、3位入賞で力を示した。

 ジャークで勝負するため、スナッチは抑え気味にこなして全日本と同じ147キロ。結果的にスナッチは4位と1キロ差の5位となり「悔しかった」。それでも膝と腰に違和感があり、ベストな状態ではなく「今できる全力は出した」と総括した。

 ジャークでは全日本優勝時の183キロを上回る185キロに2本目で成功。1本目より6キロ増しだったが、信頼している比嘉敏彦監督や平良真理コーチの指示でもあり「言われたらやるしかない」と成功させた。

 ジャーク3本目で挑んだ187キロ。種目2位争いで田中(岡山)が直前に186キロを出していたが「恐怖はなかった」。大事な1本に集中して持ち上げ、苦手なクリーンでうまく肩に乗せ、そのまま差し上げた。右手でガッツポーズし、沖縄選手団の喝采におじぎで応えた。「上出来も上出来。実力以上を発揮した」。6本全てを成功させて底力を見せつけた。

 保健体育の教員免許を取るために九州国際大に入り強豪のウエイトリフティング部で弱点の克服にも取り組む。来年の全日本までに「スナッチ160キロ、ジャーク200キロを目指したい」と目標に突き進む。
 (古川峻)


(高萩市文化会館)
▽成年男子89キロ級スナッチ (4)平仲浩也(東京・警視庁)139キロ
▽同89キロ級ジャーク (4)平仲浩也(東京・警視庁)170キロ
▽同89キロ級トータル (4)平仲浩也(東京・警視庁)309キロ
▽同男子96キロ級スナッチ (3)請舛泰俊(埼玉・自衛隊)141キロ
▽同男子96キロ級ジャーク (9)請舛泰俊(埼玉・自衛隊)167キロ
▽同男子96キロ級トータル (6)請舛泰俊(埼玉・自衛隊)308キロ
▽成年男子109キロ級スナッチ (5)屋良一郎(沖縄県協会)147キロ
▽同109キロ級ジャーク (2)屋良一郎(沖縄県協会)187キロ
▽同109キロ級トータル (3)屋良一郎(沖縄県協会)334キロ