乳がん「早期発見、治療が大事」 那覇市で啓発イベント「ピンクリボン」開催


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
乳がん患者の乳房の模型を触りしこりを確認する女性=6日午後、那覇市牧志の那覇市ぶんかテンブス館前

 乳がんの早期発見・早期治療を促すイベント「ピンクリボン沖縄2019」(同実行委員会主催)が6日、那覇市ぶんかテンブス館前広場(同市牧志)で行われた。ピンクの衣装をまとった乳がん経験者や医療関係者が国際通りをパレードしたり、がんになった乳房の模型を展示したりして、検診の受診を呼び掛けた。

 イベントは検診受診率を向上させ、がんの早期発見による「乳がん死ゼロ」を目標に、2008年から乳がん検診月間に当たる毎年10月に開催している。主催者によると女性11人に1人が乳がんを発症しており、早期治療であるほど生存率が高いという。

乳がんの早期発見・治療を呼び掛けるピンクリボン沖縄のパレード隊=6日午後、那覇市の国際通り

 パレードではピンクのTシャツを着た約80人が牧志公園前から会場のぶんかテンブス会館前広場まで、乳がん検診の受診を訴えるビラなどを配りながら練り歩いた。会場では乳がんの模型のほか、検診車の展示やがん経験者と語れるブースがあった。

 福岡県宗像市から観光で来ていた会社員西川ミナ子さん(49)は、がんの模型を触りながら「素人でわかるしこりとそうでないものがあった。年1回のがん検診だけでなく、日ごろから触ったり鏡で見たりしてチェックしたい」。がん経験者でつくる、那覇西ひまわりの会の玉寄育子会長(47)は「がんのステージが早い段階で見つけられるよう、必ず検診に行ってほしい」と呼び掛けていた。