琉球海運がうるま市に物流拠点 省人化に向けて導入した機器とは…


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出入庫を自動化する機器などを取り入れた琉球海運のRKK中城総合物流センター=7日、うるま市勝連南風原

 琉球海運(那覇市、宮城茂社長)は7日、うるま市の国際物流拠点産業集積地域に完成したRKK中城総合物流センターを関係者に公開した。同センターは食料品や日用雑貨などの出入庫や保管、仕分けなどの機能を有し、中部地区の新たな物流拠点として活用する。中城湾に面した立地を生かし、国内貨物のほか海外に輸出する貨物の取り扱いも視野に入れる。

 センターは9月に完成し、来年2月の本格稼働に向けて試験操業を進めている。施設内には冷凍と冷蔵、常温の3温度帯を設けた。出入庫や仕分けを自動で行う機器を完備しており、作業の効率化を図った。自動化で20人程度の省人化が実現したという。

 鉄骨造2階建てで、床面積は1階が1万4111平方メートル、2階が3497平方メートル。貨物輸送に使うパレットを最大約5270枚、商品を1個単位から保管できる中量棚2205ケースを収容できる。

 宮城社長は「那覇近郊に集中する貨物を中城でも取り扱うことで、物流事業の活性化につながる。港や周辺道の整備が進めば、地域の発展も見込める。自動化の機器を導入したことで人手不足の課題にも対応できる」と期待を込めた。