平和発信など6項目 2020年度沖縄県予算の重点テーマ


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 県企画部は、21世紀ビジョン基本計画の取り組みの推進と持続可能な沖縄の発展の実現に向け、2020年度予算編成に反映させる重点テーマ6項目を15日までに公表した。20年度は戦後75年に当たることなどから新たな重点テーマに「平和の発信・継承と世界に開かれた交流」を追加した。今後、各部局が重点テーマに沿った施策の企画立案と予算の組み立てを行う。

 重点テーマは、県全体として進むべき方向性を明確化・共有化するため、毎年県が設定している。変化する社会経済情勢や県民ニーズを的確に捉え、各年度の施策と取り組みに反映させる目的がある。

 新規の平和の発信・継承では、戦後74年が過ぎ、沖縄戦の悲惨な体験の記憶が薄れていることから、平和を希求する「沖縄のこころ」を発信し、次世代に継承する取り組みを強化する。

 また世界に広がるウチナーネットワークの継承・発展を図り、県民の国際理解の促進と多文化共生型社会を構築する。21年度の第7回世界のウチナーンチュ大会の機運醸成を図る。