沖縄電力 備え着々 まずは9年ぶり勝利目標 社会人野球日本選手権 25日初戦、対NTT西日本


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ブルペンで投球練習する狩俣穏=18日、浦添市の沖縄電力グラウンド(喜瀬守昭撮影)

 社会人野球の第45回日本選手権(25日~11月4日、京セラドーム大阪)が開幕するのを前に、九州第1代表の沖縄電力が18日、浦添市牧港の本店構内グラウンドで公開練習を行った。出場は3年連続6度目だが、同大会での勝利は2010年に富士重工を破った1勝のみ。まずは初戦突破を目指す選手たちはこの日、守備の連係や打撃の感触を入念に確認した。初戦は25日午後6時の第3試合で、8年連続21度目の出場となるNTT西日本(近畿・大阪)と対戦する。

日本選手権大会に向けて意気込む沖縄電力の選手たち=18日、浦添市の沖縄電力グラウンド(喜瀬守昭撮影)

 「ナイスボール」「いいバッティング」―。選手たちの気合の入った掛け声が、グラウンドに響く。練習は午後2時から約2時間。野手は外野からの中継プレーやシートバッティング、投手陣はブルペンで精力的に汗を流した。

 5月の都市対抗野球九州予選では得点力に課題があり、代表権を逃した。打力を磨き、今大会の九州予選では3試合でチーム打率3割9厘、19得点と結果で成長を示した。

 九州予選で12打数7安打の好成績を残し、大会首位打者賞を獲得した田場亮平は「都市対抗で負けてから、打者一人一人が練習から向上を意識して取り組んだ結果」と成長を実感。本番に向け「全員でつなぎ、少ない好機を物にしたい」と話した。

 投手陣の柱は、九州予選最高殊勲選手賞に輝いた狩俣穏だ。最速148キロの直球とスライダーを中心とした変化球をコースに投げ分ける。

 初戦のNTT西日本は近畿大会で4試合中2試合で完封勝ちするなど好投手をそろえるため、狩俣は「味方が点を取るまで、どうにかゼロに抑えたい」と我慢の投球を見据える。

 日本選手権で9年ぶりの1勝を目指す宮里伊吹木主将は「必ず初戦を勝ち、沖縄全体を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。