県病院事業局は18日、県議会文教厚生委員会で、県立診療所16カ所のうち、うるま市の津堅診療所に常勤医の配置が4月からできていないと明らかにした。竹富町の西表西部診療所でも常勤医師が14日に急病で不在となった。県立八重山病院では小児科医の減員のほか、年度内には泌尿器科医が退職するとして、離島医療の慢性的な人員不足が課題として報告された。
津堅診療所は管轄の県立中部病院から代診医を派遣し対応しているという。西表西部診療所について、病院事業局の我那覇仁局長は「11月中を目安に配置したい」と述べた。
県病院事業局では県立6病院の勤務医の定員枠を156人拡大し、労働時間を年や月単位で調整する変形労働時間制を前提にしているが、導入は県立南部医療センター・こども医療センターだけにとどまっている。文教厚生委で6病院の院長らから変形労働時間制について「(実情は)使いにくい」などの声が漏れた。