「沖縄を誇りに」提言 那覇でトークイベント 30日に世界のウチナーンチュの日


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「世界のウチナーンチュの日」関連イベントのトークショーで登壇した三山喬さん、浜端良光さん、比嘉アンドレスさん、県立図書館司書で県系移民のルーツ探しの事業に携わる原裕昭主査(左から)=20日、那覇市の県立図書館

 30日の「世界のウチナーンチュの日」を前に、那覇市の県立図書館で20日、関連イベント「世界のウチナーンチュ 120年交流の物語トークショー」があった。移民と関わるゲストが登壇し、大会のさらなる発展に向けて語り合った。

 県系移民の軌跡をたどった「還流する魂(マブイ)」の著書がある作家の三山喬さんは「2016年のウチナーンチュ大会を見てスケールに圧倒された。こういうことができる県は他にない」と話した。

 米国ハワイの県系移民が、戦後の窮状から県民を救うため550頭の豚を送った史実を基にしたミュージカル「海から豚がやってきた」を手掛けた浜端良光さんは「移民と交わるユニークな『世界』を持っている沖縄を誇りに持っていくべきだ」と提言した。

 アルゼンチン出身の県系3世で「世界のウチナーンチュの日」制定に携わった比嘉アンドレスさんは「『イチャリバチョーデー』文化のおかげで今の私がある。人と人とのつながりを大事にしていきたい」と力を込めた。