急発進抑制装置費を9割補助へ 沖縄初、高齢者向けに石垣市


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 【石垣】高齢ドライバーの交通事故が全国的に多発していることを受け、石垣市は65歳以上の市民を対象に、ペダル踏み間違いなどによる急発進、誤発進を抑制する機能のある安全運転支援装置の販売・設置費用の9割を補助する事業を始める。東京都などで同様の制度が始まっているが、県内では初の事業だという。

 21日の定例記者懇談会で発表された。申請時点で65歳以上の市民が対象。車両は自家用車のみで、1台当たり8万円を上限にしており、要件を満たした事業者で設置した場合に補助が受けられる。対象者は事業者に販売・設置費用の1割を支払い、業者が市に補助経費分を申請する。

 事業費は400万円で、ふるさと納税を活用する。申込期間は2020年3月末まで。50台の申込枠があるが、希望者が枠を超えた場合は追加対応する予定だという。市内には現在、装置取り付けを行っている事業者がないため、市は設置業者も募集している。10月中には決定する見通しで、業者の準備が整い次第、設置を申し込んだ市民に業者を案内する。

 中山義隆市長は「電車もないため、車を使う高齢者も多い。事業を利用し、多くの人に装置を設置してほしい」と呼び掛けた。

 補助の問い合わせ・申し込みは市防災危機管理室(電話)0980(87)5533。