米軍嘉手納基地でMC130Jから部品が落下したとみられる事案について、軍事の専門家は整備不良や構造的問題の可能性を指摘した。リムピース編集長の頼和太郎氏は「MC130Jは特殊作戦部隊で不整地の場所で離着陸訓練をしている可能性があり、機体の劣化が進みやすい。推察だが、整備にお金をかけていないか使い方が粗いなどが考えられるのではないか」と話した。その上で「基地の中で落ちたということは基地の外で落ちる可能性も十分あった」と指摘した。
航空評論家の青木謙知氏は、MC130Jは比較的新しい機体でここ数年でHC130Pに代わって導入されたとし「部品の落下は聞いたことがない。初めてではないか」と話した。「着陸する際の装置(降着装置)はもともと動く部品が多く、ねじなどが落ちやすいという構造はある」と指摘した。