玉城知事、30日から韓国訪問 観光客激減受け 経済団体や自治体と意見交換 「地域間交流への思い伝えたい」


この記事を書いた人 問山栄恵
記者会見で韓国訪問などについて話す玉城デニー知事=25日、県庁

  沖縄県の玉城デニー知事は25日の定例会見で、日韓関係悪化で韓国からの観光客が減少していることを受け30日から2日間の日程で韓国を訪問することを明らかにした。会見で玉城知事は「国家間の政治環境が厳しい中でも、沖縄県が独自にできる民間交流などの自治体外交は変わらず進めていき、日韓交流の礎をしっかり守っていく」と述べた。

  訪韓中は経済団体や旅行業界団体、航空会社、地方自治体などの関係者と観光交流をはじめ各種交流について意見交換を行う。会見に先立ち、県が発表した韓国からの観光客数は前年同月比79・1%減の8400人だった。昨年9月の4万200人から3万1800人減少した。

  これについて玉城知事は「非常に厳しい数字であるという認識は共有している」と強調。その上で「ソウルを訪問し、私自身から韓国との市民間交流、地域間交流への強い思いを伝え、さらなる交流のきっかけにつなげていきたいと考えている」と抱負を語った。【琉球新報電子版】