米軍MC130J特殊作戦機から着陸装置の一部がなくなっていた問題に関し、米軍は25日、18日に伊江村の伊江島補助飛行場内で部品を見つけていたことを明らかにした。21日時点では「米軍が管理する飛行場」と説明していた。当該機は部品を落とした18日、嘉手納基地と伊江島補助飛行場で、着陸して止まらずにすぐ離陸する「タッチ・アンド・ゴー訓練」をしていた。
米軍から連絡を受けた沖縄防衛局が県に伝え、県が発表した。発表によると、米軍は18日、飛行後の点検で部品がなくなっていることに気が付き、同日、伊江島補助飛行場内で部品を見つけた。
米軍は発見した部品について着陸装置の主脚にある「トルク管とバネ」と説明した。部品の寸法についても計り直したとして、重さ約0・5キログラム、長さ約1・34メートル、直径3センチメートルと修正した。嘉手納基地を拠点とする第353特殊作戦群が原因を調査している。当該機は事故発生後、飛行していないという。
伊江村には25日、沖縄防衛局からメールで連絡があった。島袋秀幸村長は本紙の取材に「担当課が詳細を確認中」とした上で「米軍は早めに原因を究明してほしい。部品が落ちた状況など詳細が分かり次第、適切に対応する。必要なら抗議する」と答えた。県は23日、素早い情報提供を米側に呼び掛けるよう防衛局と外務省沖縄事務所に要請した。
当該機が所属する第353特殊作戦群は25日午後6時半現在、本紙の取材に回答していない。