【宜野座・沖縄】宜野座の皆さんお元気ですか―。11日に105歳になった元宜野座村長・与儀実清さんの誕生日会が13日、沖縄市の老人ホーム「美里の杜カシータ」で開かれた。親族ら約20人が駆け付け、長寿を祝った。与儀さんはあいさつを求められるとマイクを握り「感謝の念でいっぱいだ。故郷の宜野座村の繁栄も遠くから祈念申し上げたい」と力強く語った。
与儀さんは1914(大正3)年生まれで宜野座村宜野座出身。「年齢を意識しないこと」が長寿の秘訣(ひけつ)だと語る。食にこだわりはないが、野菜嫌いのため、青汁を飲むことが日課だという。
同じホームに入所する妻の千代さん(92)と1947年に結婚。現在までに子6人、孫9人、ひ孫10人、やしゃご1人に恵まれている。
誕生日会では、千代さんとともにくす玉を割り、「105歳おめでとう」と書かれた大きなケーキが運ばれ、親族やホーム職員、入所者らから「おめでとう」と声を掛けられると笑顔を見せた。与儀さんは「これからも大過なく一年一年を過ごしたい」と話し、また村長を務めた宜野座村へも「離れても、村民の幸せを願わない日はない」とエールを送った。