中城ハンタ道「歴史の道」に 文化庁、23年ぶり選定


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
文化庁選定「歴史の道百選」に選ばれた中城ハンタ道=7月24日、中城村新垣(喜瀨守昭撮影)

 文化庁は29日、歴史的・文化的な由緒を持つ古道などの保存活用を呼び掛ける「歴史の道百選」に、沖縄本島中部東側の地域を結ぶ幹線道の一つ、「中城ハンタ道」(中城村)など36件を新たに選んだと発表した。1996年に78件を選んで以来、23年ぶりの選定で総数は114件になった。

 「中城ハンタ道」は首里城と中城城を結ぶ公道(宿道)として14世紀後半までに整備された。1671年に宜野湾間切が新設され、中城方東海道が整備されたことで宿道の役割を終え、その後は生活道として利用された。

 「中城ハンタ道」が新たに選定されたことについて、浜田京介中城村長は「うれしい。中城を村内外に発信できるチャンスだ」と喜んだ。県教育委員会の平敷昭人教育長は「中城村は適切な保存と活用を図ってほしい」と期待した。

 ほかに「四国遍路道」(四国4県)や「陸奥上街道」(岩手県)など。1996年選定の78件のうち19件の区間延長なども認めた。