11月に開催される野球の国際大会「プレミア12」に出場する日本代表は、31日と11月1日に那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇でカナダ代表と強化試合を戦う。
侍ジャパンに初選出された福岡ソフトバンクの嘉弥真新也投手(八重山農林高出―ビッグ開発BBC―JX―ENEOS)は30日の最終調整で軽めの投球練習やストレッチで汗を流した。時折笑顔を見せるなど、リラックスした表情で練習に臨んでいた。
日本シリーズで優勝を決めた第4戦で登板し、チームでの役割を遂げて代表合宿に合流した。この日の練習後、取材に応じ「まだ肩が緩いので今日は多めに投げた。ブルペンで調整しながら臨みたい」と話し、登板に備えている。
プレミア12出場国には左の強打者が目立ち、左腕の嘉弥真の起用法も注目される。稲葉監督は序盤での投入も視野に入れているようで、嘉弥真は「左バッターを抑える部分を期待されていると思う」と代表での役割を自覚する。
今大会は、NPBとは異なる国際大会用の公式球を使用する。変化球を試した嘉弥真は「(ボールが)小さく感じたが投げにくさはなかった」と気にならないようだ。
5月にあった埼玉西武との県内での公式戦では、七回から登板したがボールが先行し、15球で降板と苦い結果となった。「いいところを(地元で)見せようと意識しすぎていた部分があった」と振り返る。カナダとの練習試合は「(沖縄と)違う場所に来たと思って緊張せずに投げたい」と気持ちを整えている。沖縄のファンからの大歓声が予想されるが「声援をプレッシャーに、思いっ切り投げたい」と笑顔でバスに乗り込んだ。