県系人拠点早期実現へ 設置支援委 関連団体に協力要請


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「世界ウチナーンチュセンター」設置に向け、支援を求める(左から3人目から)同センター設置支援委員会共同代表の大山盛稔さん、高山朝光さん、三木健さんら=30日午後、県庁記者クラブ

 国内外の県系人ネットワークをつなぐ県内拠点「世界ウチナーンチュセンター」(仮称)の実現を目指す同センター設置支援委員会(高山朝光、三木健、大山盛稔共同代表)は30日、県庁記者クラブで会見し、県人会など国内外関連70団体超に協力を求める文書を送ると発表した。各団体が県知事宛に設置を要請するよう促し、ウチナーンチュの「ムートゥヤー」と位置付けるセンターの早期設置につなげたい考えだ。

 同支援委は2021年の第7回世界のウチナーンチュ大会までに計画を固め、大会参加者に設置を報告したいとする。

 センターには世界のウチナーンチュ大会実施やネットワーク維持・強化に向けた統括室の設置、移民の資料収集・展示、県系人のルーツを調べることができるように移民名簿のデータベース化も目指す。海外留学やビジネスにも活用する。

 協力を求める文書は英語、ポルトガル語、スペイン語、日本語の4カ国語に訳し、11月10日ごろから送付する。20年2月末日までに県知事宛に要請文を送付するよう促す。高山共同代表は「ウチナーンチュのネットワークの中核として県に造ってほしい。沖縄の文化発信の拠点にもなる」と期待した。