社会

さあ、前向こう 旗頭で首里城再建へ決意

焼失した首里城の早期再建を願い、力いっぱい旗頭を掲げる子どもら=3日、那覇市首里久場川町(大城直也撮影)

 首里城の火災から4日目を迎えた3日、首里城周辺の住民はそれぞれの思いで元気を取り戻そうと地域活動に取り組んだ。この日開催が予定されていた「琉球王朝祭り首里」は火災で中止となったが、一部の青年会が旗頭で住民たちを鼓舞し、子どもたちは空手演武で早期再建を祈願した。高校生たちも募金活動で落ち込んだ気持ちを希望に変えようと笑顔を見せた。再建への歩みはまだ始まったばかりだが、沖縄県民は前を向き始めている。

 火災で中止となった「首里城祭」に出演予定だった首里城周辺の自治会や団体は代替地での旗頭演舞や地域の清掃活動などを行い、それぞれに「首里城復興」への決意を示した。地域のシンボルが焼け落ちた痛みから立ち上がるため、思い思いの形で一歩を刻んだ。

 首里崎山町、久場川町、大中町の各青年会は地域で旗頭演舞を披露した。子どもらによる道ジュネーや演舞もあり、首里城再建を願う地域の人でにぎわった。

 赤田町の青年会も地域での演舞披露を検討したが、子どもたちや自治会役員らと一緒に清掃活動をすることに切り替え、首里城周辺でのごみ拾いに取り組んだ。青年会長の冨名腰隆行さん(27)は「地域に勇気を分けることになると思うが、旗頭は戦旗でもあるので今回は控えることにした」と説明。首里城が復元された時には、先輩たちが正殿の前で旗頭を上げたという話に「再建して、もう一度できることを期待したい」と話した。

 「首里城復興のために上げるぞ」。那覇市首里寒川町の寒川町青年会は3日午後、那覇市久茂地のパレットくもじ前の広場で旗頭演舞を行った。掛け声を上げたのは亀島涼石会長(23)。この日予定されていた「首里城祭」で、青年会のメンバー約30人と旗頭を掲げる予定だったが、火災のために祭りは中止。首里城に近い県立芸術大学の卒業生らが中心となって行われた「首里城チャリティーコンサート」への出演が急きょ決まった。亀島さんは「復興の力になれるようにと気持ちを込めて旗頭を上げた」と振り返った。

 同じく祭りに出演予定だった首里平良町の平良町青年会は那覇市壺屋で行われた「壺屋やちむん通り祭り」に登場。那覇大綱挽での活動などで同青年会と交流を重ねてきた壺屋華鳳会と共に、「サーサーサーサー」の力強い掛け声とともに地域の旗頭を掲げた。



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