少年野球で日韓親睦 韓国プロ野球キャンプの中止が相次ぐ沖縄で議員らが企画


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 【嘉手納・金武】日韓関係の悪化に伴い、韓国プロ野球球団が県内でのキャンプを相次いで中止する中、民間レベルでの交流を続けようと県議や嘉手納町議が中心となり、沖韓少年野球の交流試合を企画した。8日に沖縄入りした12歳以下(U12)の韓国代表Bチームの選手団は9日に嘉手納町、10日に金武町で、それぞれ現地の少年野球チームと交流試合を実施する。カヌー体験やバーベキュー大会などを通して沖縄の子どもたちと親睦を深める。

 韓国プロ球団は例年、県内各地でキャンプを行ってきたが、今年は全10球団が日本国内での秋季キャンプを見送った。この事態を受け、ロッテ・ジャイアンツを受け入れていた嘉手納町の仲村渠兼栄町議らが「U12韓国B代表少年野球交流試合沖縄実行委員会」を立ち上げ、実行委員長に新垣光栄県議、副実行委員長に中川京貴県議が就いた。

 事務局長を務める仲村渠町議は「日韓関係が冷え込んでいる今こそ、民間で絆を深めることが大事だ」と強調。「将来を担う子どもたちに、アジアとのつながりの大切さを体感してもらいたい」と期待を寄せた。