琉球銀行(川上康頭取)は8日、2019年9月中間連結決算(対象子会社6社)を発表した。売上高に当たる経常収益は前年同期比5・3%増の317億3千万円で、2期ぶりの増収となった。経常利益は同2・1%減の42億4900万円と2期連続、純利益は同6・9%減の28億7400万円と4期連続の減益となった。
銀行単体は経常収益が同5・8%増の217億7700万円、経常利益が同10・1%減の34億4800万円、純利益が同17%減の23億9100万円だった。コア業務純益は同17・1%減の33億100万円だった。通期の業績見通しに変更はない。
ローン関連手数料を除く役務利益は同4・3%増の27億3100万円で、中でもM&Aや事業承継などの法人向けサービス手数料は同3・9倍の2億5600万円、VISAデビットカード加盟店業務・ATM宝くじの利益は同3・5倍の1億9100万円と大きく伸びた。
川上頭取は「法人事業部をつくり取り組んできた成果が出た。カード加盟店業務も順調に伸び、4~5年で合計10億円以上に持って行きたい」と話した。
貸出金は不動産関連を中心に増加し、平均残高は同5・5%増の1兆7039億3500万円だった。利回りは同0・05ポイント低下の1・54%に収まり、貸出金利息収入は同1・9%増の131億9900万円と4期ぶりに増加に転じた。
有価証券残高の減少で利息配当金は同49・9%減の9億1700万円だった。リスクのない地方債を前年同期の78億円から993億円と大幅に増やした。
開示債権比率は同0・09ポイント増の1・73%と6期ぶりに上昇した。