沖縄銀行(山城正保頭取)は8日、2019年9月中間連結決算(対象子会社8社)を発表した。貸出金利息収入は増加したが、株式等売却益や有価証券利息配当金などの減少によって、売上高に当たる経常収益は前年同期比2・8%減の254億9800万円となった。経常利益は同11・2%減の35億1300万円、純利益は同7・6%減の22億3400万円と2期連続の減収減益となった。
銀行単体では経常収益が同4・8%減の180億6500万円、経常利益が同19・4%減の29億1200万円、純利益が同15・6%減の20億3600万円だった。株式等関係損益が前年同期の11億7700万円からマイナス2億3千万円に転じて収益を押し下げた。コア業務純益は同9%減の36億3100万円だった。
貸出金の平均残高は同3・9%増の1兆6087億円で貸出金利回りは同0・03ポイント低下し1・52%、貸出金利息収入は同1・8%増の122億9900万円だった。
山城頭取は「県外、国外資本によるホテル建設などの融資に食い込んでいければ、伸びしろはかなりある」と話した。
顧客向けサービス業務の利益は、実質的な利回りベースで同4・7%増の18億6400万円で、利益率は同0・003ポイント上昇し0・181%だった。全国地銀と比べても高い水準という。
手数料などの役務取引等収益は、投資信託の販売が振るわず同6・9%減の25億1700万円だった。
20年3月期の連結業績予想について、5月公表時から経常収益を8億円増の503億円、経常利益を4億円減の74億円、純利益を5億円減の47億円にそれぞれ修正した。