嘉手納「白龍」全国で舞う 青年大会、県代表に 町連合青年会「豪快に」


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 【嘉手納】9日に東京都内で開催される第68回全国青年大会の郷土芸能部門に、嘉手納町連合青年会(津波隆幸会長)の「白龍」が県代表として出場する。県勢の全国大会出場は6年ぶり。白龍は町屋良の屋良ムルチ(漏池)にまつわる大蛇伝説にちなんだ作品で、今年は1994年の初演から25年の節目に当たる。青年会のメンバーは「嘉手納は基地のイメージが強いが、伝統芸能を通して全国に町の魅力を発信したい」「白龍の喜怒哀楽や、豪快に舞う姿を見せたい」と意気込んでいる。

 初代白龍は嘉手納町の町おこしの一環として、町が1994年に200万円超を投じて製作。日本の龍踊りの本場・長崎県の職人に特注した。2007年から使われている2代目も、長崎の職人の手で細部にまでこだわり作られた。2代目はりりしい顔つきと、風にたなびく白髪が特徴だ。

練習に励む嘉手納町連合青年会のメンバーら

 白龍は嘉手納町の象徴として、野国総管まつりや各地の祭事で披露されてきた。初演から25年の節目の年に全国大会への出場が決まり、10月26日には歴代OBが中心となって壮行会も開催。町を挙げて青年会を激励した。

 青年会副会長の我那覇太悟さん(21)=建設業=は龍の腹部を担当する。「白龍がまるで生きているかのように、なめらかな動きを表現したい」と意気込んだ。10年前から青年会の一員として活動する岸本正人副会長(26)=建設業=は「大会で良い賞を取って、屋良ムルチの伝説を全国に少しでも知ってもらいたい」と話した。

 津波会長は「白龍は歴代青年会がつないできた嘉手納の誇り。大会では練習の成果を出し切りたい」と述べた。
 (当銘千絵)