赤羽一嘉国土交通大臣は9日、那覇市の首里城公園を訪れ、玉城デニー知事や城間幹子那覇市長らと火災現場を視察した。赤羽氏は「沖縄はわが国が誇る観光立国の一番の柱だ。観光担当大臣としてもしっかりと前を向いて全力で取り組みたい」と意欲を見せた。
首里城火災の翌日に玉城知事は国土交通省を訪ね、復興に向けた要請を行ったが、その中で具体的な話はなかったという。赤羽氏は「地元の要望が大前提だ。だいたいの行程を示していただければ国全体も動きやすい」とした。
再建費を沖縄振興予算とは別で計上するかについては「具体的なことはつまっていない。しっかりと受け止めて政府の中で検討を進めたい」にとどめた。
国が所有する世界遺産の首里城の火災を受けて、スプリンクラーなど自動消火設備の必要性について「ケース・バイ・ケースで地元と国の意見のすり合わせで決めることだ」と述べ、県と調整を行いながら再建へ向かう意向を示した。