海銀、2期連続減収減益 9月中間 システム更新で経費増


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 沖縄海邦銀行(上地英由頭取)は12日、2019年9月中間連結決算(対象子会社2社)を発表した。貸出金利息収入は増加したが、有価証券利息配当金の減少などで、売上高に当たる経常収益は前年同期比0・7%減の64億3300万円だった。システム更新に伴う経費の大幅増加で経常利益は同60・2%減の4億100万円、純利益は同63・9%減の2億6500万円と2期連続の減収減益となった。

 銀行単体では経常収益が同0・7%減の64億1500万円、経常利益が同59・8%減の4億900万円、純利益が同63・4%減の2億7千万円となった。コア業務純益は同85・5%減の1億1800万円だった。

 5月の勘定系システム更新に伴い、外部委託費などの物件費が前年同期比28・7%増の22億2300万円となり、残業増加による人件費や消費税の増加と合わせて経費が同6億5500万円増の51億6200万円と増え、利益を圧縮した。

 貸出金の平均残高は、不動産業や金融・保険業などへの事業性貸し出しが増加し同3・0%増の4951億1300万円となった。貸出金利回りは同0・05ポイント低下の1・96%となり、初めて2%を切った。預貸率は地方公共団体の預金が増えた影響もあり平均残高ベースで同1・9ポイント低下し72・7%となった。

 上地頭取は「県内外金融機関との競合により、利回りは今後も低下していくことが想定される。理想としては預貸率75%程度を維持していきたい」と話した。20年度から始まる次期中期経営計画は従来の3年計画を2年計画とし、機動的な対応を図る方針という。

 20年3月期の業績予想に修正はない。