「5年以上、年齢30歳以上」引きこもる人への支援は… 「見守りましょう」は反発生む可能性も 専門家たちが座談会


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公開座談会で意見を述べる(左から)コメンテーターの竹中哲夫氏、講師の黒田華氏、知名孝氏、榎本太郎氏=13日、宜野湾市民会館大ホール(喜瀨守昭撮影)

 第50回精神保健福祉普及大会(県、県精神保健福祉協会主催)が13日、宜野湾市民会館で「ひきこもりと現代」をテーマに開かれた。竹中哲夫日本福祉大名誉教授が基調講演し「当事者の同意と選択を前提として、今より少しずつ自由になるための緩やかな支援が必要だ」と訴えた。

 竹中さんは「おおむね5年以上、年齢30歳以上」の長期化・年長化した引きこもる人への支援は、多様な手法が求められると指摘した。当事者に対して掛けられる「見守りましょう」「待っています」などの言葉に関しては、「見守ってどうする」と反発心を生む可能性もあるとして「見直したい点」だとした。

 記念講演では玉木病院の中山勲院長が「沖縄の精神科医療の歴史と課題」について語り、沖縄では子どもに対する精神科医療などの面で「多くの課題が残されている」と指摘した。

 公演後は、宮川治県総合精神保健福祉センター所長が座長、知名孝沖縄国際大准教授らが講師、竹中さんがコメンテーターを務め、「ライフステージでのつまずきを乗り越えて」と題して公開座談会が行われた。