琉球料理継承へ議論 新報料理講習会 600回記念シンポ


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シンポジウムで議論する(左から)松本嘉代子氏、安次富順子氏、西大八重子氏、伊是名カエ氏=18日、那覇市泉崎の琉球新報ホール(喜瀨守昭撮影)

 琉球新報が主催する「新報料理講習会」(協賛・青い海、沖縄味の素、沖縄製粉、沖縄電力、沖縄ハム総合食品、沖縄明治乳業、キユーピー)が600回を迎え、記念シンポジウムが18日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。「次世代に残したい沖縄の食」をテーマに、新報料理講習会で講師を務める4氏が琉球料理の継承と発展に向けて考えを語った。会場には約500人が訪れ、熱心にメモを取ったり、うなずいたりして、聞き入っていた。

 登壇した松本料理学院の松本嘉代子学院長は「若い人たちが琉球料理離れをしている中で、(料理の)名前もおかしくなっている」と述べ、「チャンプルー」と「タシヤー」の違いなど、正しい調理方法と名称を伝えた。

 琉球料理保存協会の安次富順子理事長は、それぞれの土地の食材をそれぞれの調理法で食べる「土産土法」の大切さなどを伝えた上で「手抜きをしないで、十分に手を掛けることで濃厚な深みのある味につながってくる」と述べた。

 西大学院の西大八重子学院長はナーべーラー(ヘチマ)を加熱して汁が多くなる時に、脳の活性化につながる成分「ギャバ」が増えることを紹介。「伝統的な作り方は科学の目で見ても正しかったことが明らかになっている」と述べた。

 トータルウエルネスプロジェクトオキナワの伊是名カエ代表理事は島野菜や芋の栄養値が高いことをデータで紹介。「まだまだ県民、国民は野菜が足りていない。できれば県産野菜を食べてもらいたい」と述べた。