4月に一部が焼失した世界遺産のノートルダム大聖堂を管轄するパリ消防局からこのほど、首里城の焼失を悲しみ、復興を願う手紙が那覇市消防局に届いた。首里城火災があった10月31日付で、英語で書かれている。「国や地域を代表する遺産を失っていることを、我々は深く理解している」と思いを寄せ、「消火をするために絶え間なく戦った多くの消防隊員は多大な勇気と献身的な姿勢を見せてくれた」とたたえている。
城間幹子市長が11月27日の定例記者会見で明らかにした。同13日に届いたという。城間市長は「本当に心が温まる。遠くパリの同友からメッセージを頂き、消防局員も非常に感動している。この激励の言葉でますます使命感を持って業務に当たると思う」と感謝した。
手紙では「琉球の歴史や沖縄復興のシンボルであった首里城正殿が崩れ落ちたことを、私たちは深く悲しんでいる」「心より復興を望む」とし「我々の気持ちを市民と消防局職員にお伝えください」とつづられている。文末にはジン・クラウド・ガレット消防隊長の署名が入っている。
那覇市消防局は紋章を添付してお礼状を出す予定。