10月31日に那覇市首里当蔵町の首里城で大規模な火災があり、正殿など、7棟計4836平方メートルが焼失した。首里城の再建に向けて寄付した企業や団体などを紹介する。
徳洲会、県に2000万寄付
火災に遭った首里城の再建のため、一般社団法人徳洲会は27日、県に2千万円を寄付した。同会の安富祖久明副理事長らが同日、那覇市泉崎の県庁で玉城デニー知事と面会し、寄付金の贈呈式を行った。
安富祖副理事長は「首里城は沖縄の文化の象徴で、戦争からの復興の象徴でもある。一日も早い復興を願う」と語った。玉城知事は「大きな後押しになる」と謝辞を述べた。
県物産公社が1231万円余
県物産公社(那覇市、湧川盛順社長)は27日、首里城復元に関する募金で集めた1231万805円を県に寄付した=写真。同公社は県内外のわしたショップや沖縄物産展で募金を行った。
湧川社長は「火災発生直後から首里城を応援しているという声を多くもらった。沖縄のことを思っている人がたくさんいると実感した」と振り返った。
大同火災が500万円
大同火災海上保険(那覇市、与儀達樹社長)は27日、首里城再建に向けた寄付金500万円を県に託した=写真。濱田剛副社長は「首里城は県民の誇りだ。地元の企業として復興支援の一助となれれば」と話した。
玉城デニー知事は「県民の思いをしっかりと受け取り、一日でも早い復興に向け頑張りたい」と話した。
徳島文理大学の学生ら募金活動 117万円寄付
首里城の再建に向けて、徳島県の徳島文理大学は26日、同大学に通う県出身の学生や職員らによる募金活動などで集めた寄付金117万2265円を県に贈った。同日までに県首里城復旧・復興支援募金の口座に入金した。
同大学には272人の県出身学生が在籍し、県外私大では在籍数が最も多い。火災直後の1日から学内に募金箱を設置するなど募金活動に取り組んだという。
同大学の後藤立夫総務部長は「沖縄出身の学生が毎年切れ目なく進学している大学として、思いを伝えたいと考えた」と語った。
九電工が100万円
九電工(福岡県)は27日、首里城再建のための支援金100万円を県に寄付した=写真。同社沖縄支店の副田智幸支店長は「沖縄のシンボルの首里城が復興することを心から願っている」と話した。
玉城デニー知事は「多くの皆さまから励ましの言葉をいただき心強く感じている」と感謝した。
ダイコー沖縄が100万円
医薬品卸売りのダイコー沖縄(宜野湾市、村上伸一社長)は27日、首里城再建に向けた支援金100万円を琉球新報社に託した=写真。
村上社長は「全社員の思いを込めた。首里城の一日も早い復興に向けて、少しでも役立ててほしい」と話した。
沖縄ヤクルトが100万円支援
沖縄ヤクルト(宜野湾市、増谷義昭社長)は27日、首里城再建に向けた支援金100万円を県に寄付した=写真。
増谷社長は「県外の人たちも首里城のことを心配している。少しでも首里城の役に立って、県民を元気にしたい」と話した。
すこやか薬局G 100万円寄付
すこやか薬局を展開する薬正堂(宮里敏行社長)の桃原早香副社長らは27日、那覇市泉崎の琉球新報本社を訪れ、首里城再建に向けた支援金100万円を託した。
桃原副社長は「首里城に思い入れのある社員もいる。再建に一歩でも進めるよう役立ててほしい」と話した。
県磁気探査協会 県に100万円
県内全ての不発弾撤去を目的に啓発運動を展開する県磁気探査協会(瑞慶覧哲己会長)は27日、首里城再建に向けた寄付金100万円を県に託した。瑞慶覧会長が県土木建築部の下地正之参事監に目録を手渡した。
支援金は会員41社から募った。瑞慶覧会長は「早期復元を祈念して支援金を届けようと組織で決定した」と述べた。
お多福グループが20万円託す
お多福グループ(広島市)は27日、首里城再建に向けた寄付金20万円を県に託した=写真。県商工労働部の嘉数登部長に寄付金を手渡した。
オタフクソース沖縄駐在所の濱坂真亮所長は「形は違えど広島も原爆から復興した歴史がある。力強く復興してもらい、県民にパワーを与えてほしい」と話した。