役場西表計画へ 仮庁舎の起工式 竹富町、現本庁舎解体へ


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起工式でくわ入れする西大舛高旬竹富町長(中央)ら=13日、石垣市

 【竹富】石垣島から西表島大原への役場庁舎移転計画のある竹富町は13日、現庁舎向かいの石垣市有地で仮庁舎設置の起工式を開いた。仮庁舎完成後、築50年以上が経過し、老朽化している現本庁舎を取り壊して、石垣支所の建設を始める。石垣支所の完成は2021年度を予定しており、同年度には大原の本庁舎の完成も目指す。町は今後、本庁舎と石垣支所で分担する機能や庁舎規模の決定に向けた作業を急ぎ、移転計画を加速させたい考えだ。

 役場庁舎の西表島大原への移転は、15年に実施された住民投票に基づき決定された。一方で町内を構成する各島と西表島を結ぶ海上交通網が整備されていないことなどを踏まえて、石垣島にも庁舎を置く。

 町は19年度末~20年度初めをめどに、本庁舎と石垣支所がそれぞれ担う機能を決め、庁舎設計につなげる方針だ。両庁舎とも21年度完成、22年度供用開始を目指す。並行して海上交通網の充実も進めたい考えも示す。

 13日に起工式が行われた仮庁舎は鉄骨造1階建てのユニット型ハウスで、延べ床面積は980平方メートル。大和リースから2年間のリースを受ける。敷地は石垣市の市有地で、町は11月1日付で市と賃貸契約を締結した。

 仮庁舎の完成は20年2月中旬を予定している。