文化庁は29日、文化活動で優れた功績のあった人に贈る2019年度の文化庁長官表彰に、組踊歌三線演奏家の大城米雄さん(86)=那覇市、琉球舞踊家の金城美枝子(本名・梶原ミエ子)さん(78)=愛知県名古屋市、喜如嘉の芭蕉布保存会会員の稲福千代さん(78)=大宜味村=ら県関係者3人を含む74人を選んだと発表した。12月6日に同庁で表彰式を開く。
重要無形文化財「組踊」(総合認定)保持者の大城さんは「復帰間もない時期から全県の高校を回り、子どもたちに組踊の魅力を伝えてきた。今後若手を育てることにエネルギーを使っていきたい」と語った。
重要無形文化財「琉球舞踊」(総合認定)保持者の金城さんは「好きでここまでやってきたことで、表彰されることは身に余る光栄だ。これからも後進を育てて、自分の技術を教えていければと思う」と話した。
稲福さんは「喜如嘉に嫁に来て芭蕉布の魅力に取り付かれた。芭蕉布は糸芭蕉を育てることからやらないといいものが作れない。後継者は少ないが、根気強く育てていきたい」と話した。
県外ではアニメーション監督の富野由悠季(本名・富野喜幸)さん(78)=東京都=らが選ばれた。