[日曜の風]桜を見る会 公にできない理由は?


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 ごまかすことが得意で、自分の仲間だけを優遇する、耳の痛いことを言われたら開き直ってところかまわず悪口で言い返す、反対意見には耳を貸さない、仕事の日報はなくなる、ウソをつく、部下にもウソをつかせる、ウソが突き通せなくなったら見苦しい言い訳をする、往生際が悪い、飲み食いの領収書は破棄、公金をつかった宴会の名簿も破棄、土地を売った書類も破棄、遠方のオッサンにタカられて性能の悪いマシンを買わされ借金を増やす、近所とはトラブルになる、女性は大事といいながら役職には就かせない、自分の秘密は死守するが他人の情報は取り放題、仕事をやってる感を出すのが上手、責任があるといっても責任を取ったことは無い…。

 そんな人が近くにいたら、皆さんならどうされますか?

 自分にとって、利益になるコネの持ち主なら、どんなことしてでもお付き合いをしたいかもしれませんね。ただ、客観的にみて、こんな人は嫌われますよね。嫌われる人の特徴をすべて兼ね備えているともいえるかもしれません。でも嫌いっていって放置している場合じゃないんですよね、これ、いまの公権力の中枢にいる人たちの特徴をいくつかあげただけなんですよ。書き始めると止まらなくなったのですが、まだまだ出てきます。

 公金でやった宴会の名簿を出すのに、個人情報の観点から出すことはできないなどというのも笑止千万ですよね。公金、つまり私たちの納めた税金で桜を見て楽しい宴会をしているわけですから、公にできないような人は呼んでいるはずがないですよね。こうなると、公にしたらマズい理由があるとしか思えないわけです。

 反社会的勢力の「皆さま」が混じっていたのか、自分のお友だちだらけだったのか。反社会的勢力の「皆さま」なら、吉本興業の芸人さん以上に大変な事態です。そしてお友だちだらけなら、お得意の権力の「私物化」となるわけです。

 個人情報って言葉も都合よく使いすぎて、へそで茶沸かすってやつですわ。へそで茶は沸かせない?今の公権力なら、言葉を言い換えて実行できそうな勢いですよね。

(谷口真由美、法学者・全日本おばちゃん党代表代行)