戦没者刻銘板を除幕 うるま石川で初の設置


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設置された刻銘板に見入る遺族ら=11月26日、うるま市石川の世栄津の森公園

 【うるま】石川戦没者慰霊祭と戦没者刻銘板の完成除幕式が11月26日、うるま市石川の世栄津の森公園「聖魂之塔」前であった。旧石川市の戦没者1328人の名前が刻銘され、関係者は長年の要望をかなえることができた。

 市石川での設置は今回が初めて。糸満市摩文仁の平和の礎に既に刻銘されている人を基にした。島袋俊夫市長のほか、市議や市出身の県議、石川遺族会ら約100人が参加した。

 児童を代表し、城前小6年の仲西遥菜さん(11)が「沖縄にはたくさんの忘れてはならない場所がある。自分たちでできることを積み重ね、平和な未来をつくる努力をしていく」とあいさつした。

 石川遺族会の石川正一会長は「ほっとしている。子や孫、ひ孫に沖縄戦の記憶を継承していける」と喜んだ。