【国頭】沖縄県国頭村辺土名の廃業したホテルを改装した「YANBARU HOSTEL(ヤンバルホステル)」を運営する小山健一郎さん(33)が新たなプロジェクトを企画している。県内外から宿泊客を限定30人募集し、村の豊かな自然や人の中で1カ月間生活する“自分発明企画”。「自分の人生や未来に悩む人たちが、魅力ある村で新しい自分を発見してほしい」と思いを語る。
結婚を機に大阪から村辺土名へ移住した小山さん。アパレル業界や工務店勤務などさまざまな経験をした。
国頭の魅力を「うそなく生きられる場所。都会にはないとてもシンプルな暮らしがある」と話す。
これまでホステルに集まった6人1チームで、1週間の滞在期間中に国頭の魅力を動画や写真で表現する「ドミコミュ(ドミトリーコミュニティー)」を企画するなど、新しいアイデアを常に追い続ける。原点には国頭への長期滞在者や移住者を増やしたい思いがある。
「自分発明企画」に応募する参加者の負担を考慮し、1カ月間の宿泊費は3万円。対象者は、都会での生活に息苦しさを感じる人、今後の人生に迷う人など。県内移住を考えている人や県内在住者も参加できる。
同企画に必要なホステル運営資金をクラウドファンディングサイト「YUIMA」で募集している。目標額は300万円。