「目標持つことが夢につながる」 オリックス入団の宮城大弥さん 子ども時代、食事に事欠くほど家庭貧しく 母校の児童にエール


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母校の志真志小で児童らと触れ合う興南高の宮城大弥投手(中央)=10日、宜野湾市の同小

 【宜野湾】プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)で、オリックスバファローズからドラフト1位指名を受けた興南高の宮城大弥(ひろや)投手(18)(志真志小―嘉数中)が10日、母校の宜野湾市立志真志小学校(加納貢校長)を訪れた。宮城さんは講話で「目標を持つことが大事で、それが夢につながる」と児童らに語り掛けた。

 家庭が裕福でなく、野球のユニホームがつぎはぎで食事にも事欠いていたという宮城さん。子ども時代、父がビニール製のグローブを柔らかくしようとレンジで温め溶けてしまった出来事を紹介し「大泣きした」とユーモアを交えて話すと、会場の笑いを誘った。

 4歳から野球を始め、小学生のころ勉強もきちんとやっていたと言い、780人の児童を前に「たくさん遊んでたくさん学んでほしい」と助言した。児童らは宮城さんに「好きな勉強は?」「好きなカレーの具材は?」などと質問した。

 野球をしている宮里世羅(しぇら)さん(9)=3年=は「話が面白かった。目標を持って頑張りたい」と意気込んだ。新垣聖七(せな)さん(9)=同=は「話を聞いて野球に興味を持てた」と振り返った。