沖縄市で春季キャンプを行うプロ野球の広島東洋カープは11日までに、首里城再建に向け寄付金1000万円を沖縄市に託した。桑江朝千夫市長らが11日、市役所で開かれた記者会見で発表した。市が設置した募金箱などに寄せられた寄付金と合わせて沖縄県に送る。
沖縄市によると、首里城火災を受け、広島東洋カープ沖縄協力会を通じ球団側から支援活動に協力したいとの連絡があったという。球団は1982年から市で春季キャンプを実施している。
沖縄市は「沖縄市首里城復旧・復興支援募金活動事務局」を11月8日に設置。募金箱や金融機関の口座振り込みで寄付を募っている。12月10日時点で29万5292円の寄付金が寄せられている。
会見で桑江市長は「広島東洋カープからの温かい支援に心から御礼申し上げる。球団の志しとともに全額、沖縄県へ送金させていただく」と感謝した。
市は3月末日まで募金を受け付ける。募金箱を本庁と水道局に設置している。振込口座は沖縄銀行コザ支店、口座番号1899058。【琉球新報電子版】