毎月11日に花を片手に集まり、静かに「性暴力は許さない」という気持ちを共有する「フラワーデモ」が11日、沖縄県那覇市泉崎の県庁前県民広場で開かれた。4月に東京で初開催して以降、全国31都市に広がっているデモの呼び掛け人の一人で作家の北原みのりさんも東京から駆け付けた。約130人(主催者発表)が参加した。
北原さんは、沖縄ではこれまでも性暴力について「許さない」と声を上げ続けてきた人たちがいることに触れ「沖縄での開催は心強い。私の友人は『同意のない性行為は全て犯罪だと伝えていかないといけない』と語っていた。一緒に未来を変えていこう」と呼び掛けた。
さらに「被害者のこれまでの痛みや語られてきたことを記憶して、絶対に繰り返さないと声を上げれば変わると思う」と述べた。
それぞれ性暴力について思うことを、マイクを握ってリレートークするフラワーデモ。出張で来県した女性は、毎回東京のフラワーデモに参加しているとし「日本は加害者が保護されすぎている。3月に立て続けに性犯罪の無罪判決があった。なぜ法律で裁かれないのか。それは強姦(ごうかん)の定義が、暴行・脅迫を伴うものとされていることに問題がある」と訴え、被害者に寄り添う刑法に改正することを求めた。
8月からスタートした沖縄でのフラワーデモは3月まで開催予定で、次回は来年1月11日午後7時から8時、県民広場で開かれる。